過去に戻れるなら翻訳者は目指さない

在宅翻訳

 

「過去に戻っても翻訳者を目指しますか?」と聞かれたら、答えは「NO」です。

 

翻訳者として活動をしている人間がこんなことを言うべきではないかもしれませんが、腹の底の本音です。ただし、「今の私」が過去に戻れるなら、という条件がつきます。

 

つまり、「翻訳者としての経験をしたあとの私」なら翻訳者を目指さない、ということです。

 

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今の自分が過去に戻れるなら翻訳者は目指さない

なぜ翻訳者を目指さないのか。その理由はこれです。

  • 稼げない
  • 割に合わない
  • 将来性がない

 

見事な「3ない」の職業、それが翻訳です。一部の売れっ子、ベテランの翻訳者を除いては、実際はこんなものかと思います。

 

私は2018年に翻訳の仕事を始め、2019年はフリーランス翻訳者を経験しました。その時の感覚でいうと、がんばっても月15万円稼げるかどうか

 

一方で、稼働時間は12時間以上の日もあります。血眼になってリサーチして、翻訳が完成したころには疲労困憊。そんな日が続くと「割にあわねーな」という気持ちが沸いてきます。

 

そのうえ、将来も明るくありません。Google翻訳はイマイチでも、DeepL翻訳などの機械翻訳は大躍進しています(参考記事)。翻訳者の仕事は、将来的にMTPE(機械翻訳された文書の校正作業)が大半を占めるとも言われています。これは実質的な翻訳の仕事が減るということで、翻訳者という職業に将来性を見出すことはできません。

 

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単に過去の自分に戻るならやっぱり翻訳者を目指す

上述した「翻訳者を目指さない理由」は、翻訳の仕事を実際に経験できたからこそ分かったことです。単に過去の自分に戻るだけならば、私はきっと翻訳者を目指します。

 

何事もそうですが、やってみて初めて自分の適性や業界の実情などが分かります。私は30代後半で翻訳者になりました。初めは有頂天になって楽しんでいました。このままフリーランスの翻訳者としてやっていく道もあるのかも、と。しかし活動を続けるにつれて、仕事の不安定さや収入の低さ、生活リズムを維持する難しさなどに気づきました。

 

そして今のところ、「フリーランス翻訳者は食ってけない」という結論に至っています。そういうわけで、今の自分が過去に戻れるなら翻訳者は目指しません。

 

翻訳に携わるチャンスがなければ、翻訳者になることをずっと夢見ていただろうし、ネガティブな結果にはなったけれど経験できてよかったと心から思います。ただ、あと10年、いや5年でも早く経験できていれば…という気持ちは否めません。

 

翻訳に興味がある人に「翻訳者は目指さないほうがいいですよ」とは言いません。だって、やってみたあとの結論は人それぞれ違うと思うから。ただ、「やるなら早いほうがいい」。これだけは声を大にして言いたいです。「これは違うな」と思ったとき、若ければ若いほど方向転換がしやすいので!