平日の夜や週末の空いた時間を使って、在宅翻訳を副業で行うことはできるの?
その答えは「できる」です。
ただし、翻訳のジャンルや個人の求める翻訳レベルによっては難しい場合があります。
この記事では、在宅翻訳で副業でできるものとできないものを紹介します。
記事を読み終えると、どのような翻訳であれば副業で取り組めるのかが分かるようになります。
スポンサードサーチ
副業でできる在宅翻訳
副業でできる在宅の翻訳業務には、
- プロジェクト参加型の仕事
- 厳しいノルマがない仕事
- 翻訳会社が納期に配慮してくれる仕事
があります。
詳しく説明していきましょう。
プロジェクト参加型の仕事
これは、実施が決定している翻訳プロジェクトに翻訳者(あるいは校正者)として参加する形の仕事です。
例えば、チームコミュニケーションツールとして現在よく使用されているものに「Slack」がありますが、今日本人が使っているのは、英語版のツールを日本語版にしたもの(この作業をローカライズといいます)です。
このようなローカライズ業務はプロジェクトとして進行し、数名の翻訳者がチームとして対応します。
それぞれの翻訳者は対応できるときに翻訳プラットフォーム(翻訳を行うシステム)にログインし、時間の許す限り翻訳(または校正)を行います。
プロジェクト開始時は翻訳ボリュームも多いですが、日数が経つにつれ、英語版が新しく発生するまで仕事が発生しないという状況になることも。
個人のノルマというよりチームのノルマになるので、フルタイムで働いているひとでも取り組みやすい仕事です。
厳しいノルマがない仕事
これもプロジェクト参加型の仕事の1つですが、例えば1か月に翻訳する最低限の量のみが決まっているような仕事です。
時間の余裕があるときは好きなだけ対応し、逆に忙しい時期には設定された最低限の量だけ翻訳すればOK。
生活の状況に合わせて業務量を調整し、心の余裕をもって取り組める仕事です。
ただし、自由な分だけ報酬は低めです。
翻訳会社が納期に配慮してくれる仕事
翻訳の仕事は納期が早い場合が多く、仕事が発生したときに対応できる翻訳者に仕事が割り振られていきます。
そのため、日中は対応できない(メールも含め)という翻訳者にはとっても不利です。
そういう世界ですが、まれに納期に配慮がある翻訳会社が存在します。
実際に経験したのは、木曜日に連絡がきて、「週明けまでに提出してもらえればOKです」という依頼でした。
ボリュームも週末で対応できるくらいの量だったので、喜んで請け負いました。
しかし、このような翻訳会社に出会うのは、残念ながら運でしかありません。
副業でできない在宅翻訳
副業にしにくい在宅翻訳には、
- 映像翻訳
- 単発の仕事
があります。
結論的には、どちらも納期が早いという理由からです。
映像翻訳
最近の映像翻訳の仕事は、Netflixなどの動画コンテンツの翻訳が多くなっています。
仕事の打診は、例えば「30分のコンテンツを3日後に納品」という形でやってきます。
フルタイムで働いている場合、不眠不休で働く以外、このような仕事を受けるのは不可能ですよね。
そのため、映像翻訳を副業にするのは非常に困難です。
単発の仕事
翻訳会社に登録していると、不定期に数百ワード~ の仕事の打診がきます。
打診がくるのは、翻訳会社が営業している平日です。
翻訳ボリュームにもよりますが、1500ワード程度なら納期は1~2日後の設定がほとんど。
木曜・金曜に打診があった場合は週末に対応することも可能ですが、それ以外は断ることになります。無理して対応すると、翻訳の質が悪くなり、自己嫌悪に陥りかねません。
しかし断ることが続くと、依頼される機会が減っていくという悲しい事態にもなります。
まとめ
翻訳の仕事は納期が早いため、副業にするのは容易ではありません。
副業として在宅翻訳を始めるには、まずは翻訳プロジェクトに参加することがおすすめです。
ノルマが低ければなお良し。
転職や退職せずに始められるので、このような仕事を探してみましょう。
ちなみに私がプロジェクト参加型の仕事を獲得したのは、翻訳ディレクトリのサイトです。
仕事の探し方についてはこちらの記事をご覧ください。