カナダで翻訳を学んだ感想【サイモンフレーザー大学 翻訳講座】

在宅翻訳

 

こんにちは、みぃです。

効率的な語学学習といえば留学するのが1つの方法ですよね。では、語学の中でも翻訳はどうなのでしょう?

今回は、翻訳って日本よりカナダ(海外)で学んだほうがいいの?

という疑問に答えます。

 

結論からいうと、答えは「日本で十分学べる」です。

 

みぃ
この記事を書いている私は2018年から在宅翻訳をしています。2019年カナダに渡り、バンクーバにあるサイモンフレーザー大学が実施する翻訳講座を受講。プロとして活躍する現役の翻訳者から、日英・英日の翻訳技術を学びました。

 

この記事を読むことで、翻訳の勉強は日本にいても十分に行えることが分かります。カナダやその他の国に行って翻訳を勉強しようかな、と考えているひとには参考になるのではと思います。ついでに、日本で翻訳を勉強する際におすすめの方法も紹介します。

 

本記事の内容

・サイモンフレーザー大学の翻訳講座を受講した感想

・カナダで翻訳を勉強するメリット

・カナダで翻訳を勉強するデメリット

・日本で翻訳を勉強する場合のおすすめの方法

 

 

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サイモンフレーザー大学で翻訳講座を受講した感想

まずは、この講座について簡単に紹介します。

翻訳講座の概要

バンクーバーにあるサイモンフレーザー大学(Simon Fraser University)では、日英/英日翻訳講座が年に2回開催されています。

Japanese/English Translation Workshopの詳細

公式HP

公式Facebook

↓↓ 2020年度の募集要項

 

週1回 2時間半の講義が計12回で完結するコースです。

必要な費用

  • 申請費: CAD75 (※事前テストの費用が含まれます)
  • 受講料: CAD795

 

受講条件

  • 学士程度の学位を取得している
  • 日本語と英語の読み書きレベルが中級以上
  • 体裁の良い日本語が書ける

 

講義の内容

  • 講師は現役のプロ翻訳者(実際の講義はほぼ日本語で行われます)
  • ジャーナリズム・IT、ビジネス、法律など、幅広いテーマ扱い、日英/英日翻訳の方法を実践的に学ぶ

 

実際に受講した感想

率直な感想は、翻訳の基本的な技術を学べるけど必ずしもカナダで学ぶ必要はないということ。

 

この講座に合っているひと

  • これから翻訳を始めようと考えているひと
  • 翻訳の適性を見極めたいひと
  • すでにバンクーバーに滞在していて、何か新しいことを始めたいひと

 

この講座をオススメしないひと

  • すでに翻訳をかじったことがある、または翻訳の仕事をしたことがあるひと
  • 受講するためにカナダに渡る必要がある人
  • 英語圏であるカナダでは、日本で勉強するより学べることが多いだろうと思っているひと

 

この講座で教わるのは、主に翻訳に取り組む際に気をつけることやコツです。

具体的には、翻訳の進め方、下調べ、訳文のトーンなど。文頭からすぐに訳出していくのではなく翻訳を始める前にやるべきこと、翻訳文のジャンルによる違い等々、基本的なポイントを教えてもらえます。

実際の講義は、前半・後半に分けて進行します。前半では、講義の前日までに提出した課題について、講師の解説を聞きながら不明点を質問したり議論したりします。後半は、次回の課題について講師がポイントを説明したあと、グループに分かれて最初の1~2文を、あーでもないこーでもないと言いながら訳します。その訳文を発表し、添削をしてもらって講義は終了です。

 

私はこの講座を受講した時点で翻訳の仕事の経験があったため、教わった内容の中にはすでに知っていることも結構ありました。役に立ったのは、毎回の課題の添削です。講師がひとり一人の課題にフィードバックをつけて返してくれるため、個人的な弱点が分かったのがよかったです。

 

カナダで翻訳を勉強するメリット・デメリット

カナダで翻訳を勉強するメリット

実際にカナダで講座を受講して感じたメリットは、大きく4つありました。

①カナダ人と一緒に受講し、生の英語に触れられる

受講生は12人ほどで、私を含む3人以外の全員がバンクーバー市民でした。そのうちネイティブは3人で、他は日本からの移民や留学生、駐在員の家族といった面々でした。クラスの年齢層は20~40代。講師も日本からの移民です。

ネイティブたちは大の日本好き。英日翻訳にはてこずっている感じもありましたが、日本語はペラペラでした。英語での自然な表現を教えてもらったり、彼らが話す英語を聞いたりして、生の英語に触れられる特別な時間を過ごせました。

 

②現地の翻訳業界事情が知れる

このコースの講師は北米の大学院で翻訳・通訳学の修士号を取得した、バンクーバー在住の現役翻訳者です。JAT新人翻訳者コンテストの審査員も務められています。

北米の翻訳業界には精通されているため、現地の翻訳業界事情をシェアしてもらえます。例えば、今はこんな分野の需要が高いとか、こんな求人やボランティアがあるとか、翻訳会社が未払いを抱えたまま倒産したとか、です。

 

③ネットワークが築ける

講座終了後も大学のシステム内に設置された講座のページが有効なので、クラスメイトや講師とはメールでやり取りができる状態です。講師からは、たまに求人や奨学生募集などの情報が届きます。

また、現地の翻訳勉強会グループがあることを知りました。実際に勉強会に参加するチャンスはなかったのですが、LINEでつながっていて、みんなが投稿する情報を見たり必要に応じてメッセージを送ったりできるネットワークに入っています。

 

④学校の図書館が使える

カナダで勉強するメリットというポイントからは外れているかもしれませんが、この講座は大学が開催しているものだったので、キャンパス内の図書館や勉強スペースなどが使用できました。wi-fiのIDとパスワードも提供されました。

市の図書館に比べて、静かな環境で安心して勉強できたのはとてもよかったです。カナダ人の学生たちにまじって少々ウキウキし、勉強もはかどりました。

 

カナダで翻訳を勉強するデメリット

次にデメリットを3つ紹介します。

①渡航費、滞在費がかかる

日本から渡加する場合は、あたりまえですが渡航費と滞在費が必要です。安く見積もっても、渡航費8万円、滞在費8万円/月くらいはかかります。

他に必要な経費は、学生保険(大学からのあっせん)、交通費、雑費などがあります。

 

②講座の内容は日本の翻訳学校でも学べる

上述のとおり、この講座で学べることは主に翻訳の基礎でした。そのため、日本の翻訳学校や通信講座でも同様の内容は学べると思います。

補足として、一緒に受講したクラスメイトがJAT新人翻訳者コンテストのファイナリストに選ばれました。そのクラスメイトは翻訳未経験者だったので、きちんと実力を身に着けられる講義になっています。ちなみに私は落選でした。とほほ。

 

③直に仕事につながるわけではない

しつこいようですが、この講座の目的はあくまでも翻訳の基礎を学ぶこと。英語圏であるカナダで学ぶのだから、その後の仕事のチャンスもあるのでは?という期待には応えてくれません。

ただし、メリットで書いたようにネットワークが築けるので、それをうまく利用できれば仕事につながる可能性が広がります。

 

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日本で翻訳を勉強する場合のおすすめの方法

じゃあ翻訳を日本で勉強しようかな、と決めた場合は次のような講座を検討してみてください。

フェローアカデミー

通学(東京のみ)または通信で学習できる講座を提供。実務、出版、映像と、あらゆるジャンルに対応している。大きな強みは、併設する翻訳者ネットワーク アメリア のクラウン会員推薦制度があること。未経験者の仕事獲得には有利。

DHC

3か月で完了する講座から用意されており、初心者でも手軽に翻訳の勉強を始められる。他社の翻訳講座に比べて、比較的リーズナブルな価格設定。翻訳をちょっとかじってみたいひとに最適。通信のみ。

 

独学も否定しませんが、翻訳学習においては添削してもらうことが大事だと思います。なぜかというと、翻訳には独特のルールや考え方があるためです。講師から直接学んだり添削を受けたりすることが、翻訳技術習得の近道になります。

 

まとめ

今回は、カナダで翻訳を学んだ感想をお伝えしました。

サイモンフレーザー大学の翻訳講座についてまとめると、こうなります。

  • すでに現地に住んでいて、これから翻訳を始めたいひとにはおすすめ
  • 翻訳の基礎を学ぶ講座のため、日本でも同様の内容は学べる

もちろん、翻訳は日本で学べても、カナダに滞在することで得られるものはたくさんありますよ。

以上、同講座の受講や海外での翻訳学習を検討している方の参考になれば幸いです。