在宅翻訳の求人を見ていると、海外の会社が求人募集を出してるのを見かけることがありますよね。
仕事内容に興味はあっても、海外の会社との取引って大丈夫なのかな?と思ったことはありませんか?
その疑問にお答えします。
主に海外企業2社を通じて仕事を請け負い、約2年が経ちます。
あくまでも経験上の私的見解になりますが、実情であることも確かです。
この記事を読めば、海外企業との取引がどんなものかがイメージできると思います。日本企業にこだわらず、海外企業へと門戸を広げるきっかけになれば幸いです。
本記事の内容
・海外企業と取引するメリット3つ
・海外企業と取引するデメリット3つ
・おまけ:仕事に応募できるサイト紹介
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海外の会社から翻訳を請け負う際の疑問に答えます
私が取引をしているのは、欧州にある翻訳会社とアメリカ企業です。
では早速5つの疑問に答えていきましょう。
①ちゃんとしているの?
笑。ちゃんとしています。普通に取引が行えます。
質問がかなりおおざっぱですが、一番気になるのはこれだと思いました。
②からはもう少し具体的な質問になります。
②連絡はしっかりとれるの?フェードアウトとかないの?
確実に連絡がとれています。フェードアウトは今のところありません。
連絡手段は主にメールです。遅くても翌日には返信があります。
プロジェクトによってはslack等のコミュニケーションツールを使うため、その場合はリアルタイムに連絡がとれます。
③仕事ぶりは?
いいと思います。
なぜそう思うかというと、例えば急ぎの案件があれば前もって積極的に連絡をしてくれます。また翻訳内容に疑義があった場合、クライアントへの確認をに迅速してくれ、問題解決に努力してくれているのが伝わってきます。
④報酬はちゃんと支払ってくれるの?
支払ってくれます。
ただし、遅れることはあります。遅れていると気づいたら、催促すると対応してくれます。
⑤支払い方法は?
銀行振込(海外送金)や Paypalです。
銀行振込の場合、受け取り手数料2500円~(銀行によって異なる)を自分で負担することになります。Paypalなら、受取額の4.1%+40円(受取額30万円以下の場合)と負担が抑えられます。
海外の会社から翻訳を請け負うメリット
ここからは、メリットデメリットを紹介していきます。
まずはメリットを3つ。
①フランクな感じ
取引先とはいえ、担当者とは上下関係をあまり気にせずやり取りできます。
これは英語ならではのことかもしれませんね。
②生きた英語に触れられる・世界とつながっている感覚
全てのやり取りが英語で行われるため、グローバルな仕事に携わっているなと感じます。
プロジェクトによっては、イタリア語、ロシア語など他の言語の翻訳者も同じチームとして作業を行っています。slackのページでは、休暇の画像が貼られたり、各地のローカル情報が載せられたり、それぞれのお国柄が垣間見えて楽しいです。
③判断を任せてもらえる
翻訳上のルールがゆるい、といってもよいかもしれません。
翻訳会社の担当者は日本語が分からないので、訳出する際の判断を翻訳者にある程度一任してくれます。大量にある厳しいルールを守らないといけない日本の翻訳会社の仕事とは異なり、裁量をもって取り組めるのは嬉しいことです。
海外の会社から翻訳を請け負うデメリット
次はデメリットを3つ。
①ふわっとしている(ルールがない)
これは、メリット③「判断を任せてもらえる」の反対ですね。
ルールがないので、なんとなくの状態で業務を進める感があります。
あいまいなことが苦手なひとには合わないかもしれません。
②時差がある
すぐに連絡を取りたくでも、時差のために半日~1晩待たなければなりません。
たまにリアルタイムで返事が返って来ることもありますが、それはそれで胸がザワザワします。申し訳ないのと、そんなに切羽詰まっているのかと…。
③支払いの遅延・為替リスク・受け取り手数料
上述の疑問④「報酬はちゃんと支払ってくれるの?」でも書きましたが、支払いが遅れることがあります。その場合は督促しなければなりません。
また、外貨で振り込まれるので為替リスクがあります。
それから、受取手数料として2500円~(銀行によって異なる)を自分で負担する必要があります。ただし、受取手数料は経費に含めることができます。
おまけ:海外企業との仕事に応募できるサイト紹介
こちらのサイトでは、海外の会社が翻訳者・校正者を募集しています。
以下はCATツールを提供している企業で、サイトから直接「翻訳者募集」に応募できます。
Smartling (ページ下部の「Become a Translator」をクリック)
lilt (ページ上部の「Become a Translator」をクリック)
まとめ
今回は海外の会社から翻訳を受け負う際の疑問、メリット、デメリットについて紹介しました。
日本の翻訳会社と比べると、トライアルや業務のハードルが低いかもしれません。
なので相手が海外企業というだけで怖がったり諦めたりせず、積極的にトライしていきましょう!
以上、実体験に基づいてお伝えしました。